【2025年最新】医療事務資格はどれがいい?徹底比較!初心者におすすめ資格2選


医療事務は「全国どこでも働ける!女性に人気!」って聞いて気になってんけど、似たような資格の名前ばっかで全然わからへん!

医療事務に国家資格はなくて、民間資格だから、資格の主催団体とスクールが癒着してるんだよね…
医療事務の資格取得をしようと調べたら、似たような名前の資格がたくさんあって、どれがいいのかわからないですよね?
この記事では、医療事務資格の中で最難関とされる診療報酬請求事務能力認定試験(2025年12月終了)に独学で一発合格し、レセプト関係業務に10年従事していた私が、2025年に存在する医療事務資格を調べて網羅した上で、おすすめの資格を2つピックアップしました。
この記事を読むと、医療事務資格(民間)がどれだけ乱立しているのか現実を知り、コスパの悪い資格取得にムダなお金を払わずに済むようになります。
- 医療事務資格は、国家資格ではなく、民間資格しかない
- 医療事務資格は、働くための「必須要件」ではなく、就職活動での「知識があるよ」アピールでしかない
- おすすめの資格は「医療事務技能審査試験(メディカルクラークⓇ)」か「医療事務認定実務者Ⓡ」の2択
医療事務資格は必要か?
医療事務の資格は、
- 全国どこでも働ける!
- 未経験からでもOK!
- 女性が多く働きやすい!
という売り文句で、女性に人気の資格です。
しかし、いざ「医療事務」の資格を取ろうかとGoogleで調べてみると、出るわ出るわ、いろいろな業者で似ているのに違う名称の資格が…。
なぜなら、医療事務に国家資格はなく、民間資格しかないからからです。
いろいろな団体や会社がいろいろな思惑で作った結果、資格が乱立しているのです。資格とスクールに既得権益と癒着があるので、今後も統一されることはないでしょう…
おすすめの医療事務資格
わたしがおすすめするのは、以下のいずれかです。
- 医療事務技能審査試験(メディカルクラークⓇ)
- 医療事務認定実務者Ⓡ試験
過去には、診療報酬請求事務能力認定試験の一択だったのですが、2025年12月の試験を最後に主催団体が解散することが決まってしまったので、おすすめ資格から外しました。

診療報酬請求事務能力認定試験がいちばん難易度も高くて有名だったんだけどね…
昔ながらのレセプトを紙に書き起こす実技試験は、電子レセプトが普及している今の時代に、時代遅れだったもんね

少子化の波は、資格ビジネスにも影響すんねんな…
数多くある医療事務資格の中から、医療事務技能審査試験(メディカルクラークⓇ)と医療事務認定実務者Ⓡ試験を選んだ理由は、
- 特定の講座の受講完了が受験資格ではないから(=独学で勉強して資格取得を目指せる)
- 資格試験の申込みをしやすいから
- 資格に対する知名度と信頼度がそこそこあるから
ということが主な理由です。

講座の受講完了が受験資格ではないから、ってどういうこと?

資格の中には、資格スクールの会社が自分のところの講座受けた人に対して「卒業認定試験」みたいな形でやっているものも多いんだ…
資格試験の主催団体には、資格スクールから中立であってほしいですが、民間資格である以上は仕方がないのかもしれません。
何のために資格がほしいのか? 目的が大事
最終目標を「就職」とするのであれば、企業の一般事務、居酒屋、コールセンターやファミレスのパートアルバイトでも十分なはずです。

いやいや!うちはド田舎やから、企業とか居酒屋とかないねん!

全国どこでも働けるのはコンビニでもスーパーでも同じじゃない?
どうしてわざわざお金と時間をかけて「医療事務」という職種をめざすのでしょうか?
もっというと資格が不要なのにも関わらず、わざわざお金と時間をかけて医療事務の資格を取ってから就職活動をしようとしているのはなぜですか?
「医療事務」は資格がなくても働けます。

えええええええ…そうは言うけど…なんか安心やん? 資格があった方が就職に有利そうやん…
たしかに、就職活動において多少有利になることはありますが、医療事務関係の資格は、ないよりはあった方がいいというレベルです。
資格の有無よりは、経験の有無がモノを言う世界なので、あなたが20代なら、未経験者でも雇ってくれる医療機関にまず勤めて経験を積むことをおすすめします。
30代以上、医療事務未経験、ジョブチェンジして医療事務として就職したい!という人は、資格の取得を検討してもいいでしょう。
医療事務の資格を取ることそのものは目的ではなく手段で、その先には、医療事務として働いて安定した収入を得るという目的があるはずです。
就職を一番に考えるのであれば、人手に困っている弱小の医療機関に未経験で医療事務として就職して、経験を積む方がコスパ最強なんですよね。
それでも
- 就職活動のときに有利に働くから、やっぱり資格がほしい
- 職場の先輩に教えてもらうのは心苦しいので、事前に学習しておきたい…
- 必要かつ最低限の専門知識は、あらかじめ体系的に学びたい…
という気持ちも痛いほどよくわかります。
資格選びのポイント
1. 公平性と透明性が担保されているか?
- 資格試験の概要が公表されているか?
- 受験料、受験資格、出題範囲、試験時間、合格基準などの基本的な情報が、主催団体のホームページなどで明確に公開されていることが必須です。情報公開に消極的な団体は、不透明な運営をしている可能性があります。
- 受験料、受験資格、出題範囲、試験時間、合格基準などの基本的な情報が、主催団体のホームページなどで明確に公開されていることが必須です。情報公開に消極的な団体は、不透明な運営をしている可能性があります。
- 受験者数や合格率が公表されているか?
- 受験者数や合格率といった客観的なデータが定期的に公表されているかを確認します。このデータは、資格の規模と難易度を測る目安となり、資格の信頼性を裏付けます。公表がない場合、資格の価値や公平性が担保されているか判断が難しくなります。
2. 信頼性があるか?(✖簡単すぎる/✖単なる講座修了証)
資格が単なる「修了証」ではなく、実務に必要なスキルを証明できる信頼性を持っているかを評価します。
- 試験内容が簡単すぎないか?
- 短時間の学習や、極端に簡単な内容で合格できる資格は、医療機関にとっての評価価値が低い可能性があります。特に、レセプト作成など専門性の高い実務スキルを問う内容が適切に含まれているかを確認しましょう。
- 短時間の学習や、極端に簡単な内容で合格できる資格は、医療機関にとっての評価価値が低い可能性があります。特に、レセプト作成など専門性の高い実務スキルを問う内容が適切に含まれているかを確認しましょう。
- 独学者でも受験できる体制になっているか?
- 資格が実質的に特定の資格スクールの「修了認定試験」になっていないかを確認します。独学や他の教育機関での学習者に対しても公平に門戸が開かれており、申し込み手続きがスムーズに行える資格は、特定のスクールの収益構造に強く依存していない可能性が高いです。
- 資格が実質的に特定の資格スクールの「修了認定試験」になっていないかを確認します。独学や他の教育機関での学習者に対しても公平に門戸が開かれており、申し込み手続きがスムーズに行える資格は、特定のスクールの収益構造に強く依存していない可能性が高いです。
- 試験場所が在宅または47都道府県会場で受講可能か?
- 試験が特定のスクールが指定した狭い地域でのみ実施されるのではなく、在宅受験が可能であったり、47都道府県の主要都市で広く実施されている場合、その資格は特定のスクールに縛られず、全国的な認知と公平な運営体制を持っていると判断できます。
3. 講座費用が高額ではないか?
資格取得にかかる費用(教材費、受講料、受験料など)を、他の主要な資格スクールや独学と比較し、提供されるサポート内容(質問体制、添削回数、就職支援の質)に見合った費用であるかを検討します。特に、数年分の学費が必要な高額な専門学校コースなどは、得られる資格の価値と比較して慎重に判断する必要があります。費用が不当に高額である場合、その費用が資格発行団体の営利構造を支えている可能性があります。
- 資格試験の概要(受験料、受験資格、出題範囲等)がホームページ上に公表されているか?
- 受験者数や合格率などのデータが公表されているか?
- 試験内容が簡単すぎないか?
- 独学者でも受験できる体制(資格の申込など)になっているか?
(実態として特定の資格スクールの講座受講修了者のみが受験する「修了認定試験」ではないか?) - 試験場所が在宅または47都道府県会場で受講可能か?
- 講座費用が高額ではないか?
医療事務資格の種類と全体像
乱立している医療事務資格を業務内容ごとにカテゴリに分けたイメージ図がこちらです。

このベン図(イメージ図)で示しているとおり「医療事務(全体)」のカテゴリが最も基礎かつ一般的かつ汎用的な知識を問う資格なので、初心者や未経験者は「医療事務(全体)」の中から選ぶようにしましょう。
医師事務作業補助、医療秘書、レセプトコンピュータなどは、医療事務プラスαのスキルアピールに過ぎないので、医療事務として就職した後、長く続けられそうだなと思ったらスキルアップとして検討しましょう。(まず就職!)
医療事務(全体)の資格一覧
資格 | おすすめ度 | 主催団体 | 受験料 | 受験資格 | 受験者数 | 合格率 | 試験日程 | 試験場所 | 試験時間 | 資格スクール | 講座費用 | 申込み |
診療報酬請求事務能力認定試験 | (4.5 / 5.0) | 公益財団法人 日本医療保険事務教会 (2026年3月解散) | 9,000円 | なし | 1,531人 (第62回) | 34.7% (514人) | 2025/12/14 (最後) | 全国17都市指定会場 | 学科・実技 180分 | ― | ― | ― |
医療事務技能審査試験メディカルクラークⓇ | (4.0 / 5.0) | 一般財団法人 日本医療教育財団 | 8,800円 | なし | 13,433人 (2022年) | 76.7% (2022年) | 毎月実施 | 在宅 | 学科50分 実技70分 | 株式会社ニチイ学館 (まなびねっと) | 47,850~91,850円 | 詳細を見る |
医療事務認定実務者Ⓡ | (4.0 / 5.0) | 特定非営利活動法人 全国医療福祉教育協会 | 5,000円 | なし | 不明 | 4~12月まで 毎月実施 | 在宅 | 学科・実技 90分 | ヒューマンアカデミー | 38,000~49,500円 | 詳細を見る | |
医療事務検定試験 | (3.0 / 5.0) | 日本医療事務教会 (株式会社日本教育クリエイト) | 7,700円 (三幸医療エージェントからの就職でキャッシュバックあり) | 実質的に受講生のみ | 不明 | 94.4% | 毎月第4日曜日 | 在宅 | なし (期日までに郵送) | 株式会社 日本教育クリエイト | 37,400円 | 詳細を見る |
医科 医療事務管理士Ⓡ 技能認定試験 | (2.5 / 5.0) | 株式会社 技能認定振興協会 | 7,500円 | なし | 不明 | 70~80% | 毎月実施 | 在宅 (紙の選択可) | 学科60分 実技120分 | 株式会社ソラスト | 54,800~83,600円 | 詳細を見る |
医療事務(医科)能力検定試験(1級・2級・3級) | (2.0 / 5.0) | 一般財団法人日本ビジネス技能検定協会 | 1級:5,280円 2級:4,620円 3級:3,960円 | なし | 不明 | 6,10,2月 (年3回) | 在宅 (団体受験の場合は専門学校会場) | 1級:90分 2級:90分 3級:60分 | 資格の大原 | 14,200~94,700円 | 詳細を見る | |
医療事務技能認定試験 | (2.0 / 5.0) | 株式会社 技能認定振興協会 | 5,000円 | なし | 不明 | 74.1~93.5% | 毎月実施 | 在宅 (紙/インターネット) | なし | 株式会社ソラスト | 3,960円/月 (サブスク学習) | 詳細を見る |
医科2級 医療事務実務能力認定試験 | (2.0 / 5.0) | 特定非営利活動法人 全国医療福祉教育協会 | 一般受験:7,700円 団体受験:7,200円 | なし | 不明 | 60~80% | 6,11,3月 | 在宅 | 120分 | ヒューマンアカデミー | 51,920~78,320円 | 詳細を見る |
医療事務基礎検定試験 | おすすめしない | 一般財団法人日本ビジネス技能検定協会 | 不明 | 高校生~ | 不明 | 不明 | 4,9,1月 | 不明 | 不明 | ― | ― | ― |
医療請求事務能力検定試験(1級・2級) | おすすめしない | 一般財団法人日本ビジネス技能検定協会 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | 6,10月 | 不明 | 不明 | ― | ― | ― |
クリニック事務技能認定 | おすすめしない | 一般財団法人 日本医療教育財団 | 3,000円 (受講後認定料) | 講座受講完了者 | 不明 | 不明 | ― | ― | 学科50分 実技20分 (資料の持込可) | 株式会社ニチイ学館 (まなびねっと) | 20,000円 | 詳細を見る |
医療事務 | おすすめしない | 一般財団法人 日本能力開発推進協会 | 5,600円 | 講座受講完了者 | 不明 | 70%程度 | 随時 | 在宅 | 不明 | 株式会社キャリカレ | 15,760~78,800円 | 詳細を見る |

な、な、なんでこんなにあるんや…! 名前も似すぎやし、こんだけあったら、どう違うんかとか、わからへん!!
医療事務の資格は、民間資格であるがゆえに乱立しています。こんなにあったら、何がなにやらですよね。おすすめの資格は、
- 医療事務技能審査試験(メディカルクラークⓇ)
- 医療事務認定実務者Ⓡ試験
の2つです。
もし、医療事務求人.com(株式会社日本教育クリエイト)で求人を探してみて、勤めたい医療機関が見つかった場合は、医療事務検定試験(医療事務の資格取得なら、日本医療事務協会
)が3つ目の候補として上がってきます。
その他の資格がダメとは言いませんが、あえて選ぶ理由がない、というのがおすすめしない理由です。勉強したことは無駄にはなりません。
しかし、そもそも医療事務として働くために資格は不要なわけですからイメージとしては、海外の方が日本で働くにあたっての「日本語能力検定」みたいなものです。(日本語がある程度話せることはわかるけど、仕事できるかどうかとイコールではないし、あって当然なので決め手にはならない)
正直なところ、未経験者がお金と時間を費やして取得する必要はありません。
医療秘書の資格一覧
どうしても大病院の院長秘書になりたい(あるのかしら?)、アピールしたい、差別化したいということであれば、医療秘書の資格ではなく、医療事務の資格+秘書実務能力検定試験をとった方が汎用性が高いです。
資格 | おすすめ度 | 主催団体 | 受験料 | 受験資格 | 受験者数 | 合格率 | 試験日程 | 試験場所 | 試験時間 | 資格スクール | 講座費用 | 申込み |
医療秘書実務能力 検定試験 | おすすめしない | 一般財団法人日本ビジネス技能検定協会 | 1級:?円 2級:?円 | 不明 | 不明 | 不明 | 6,10月 | 不明 | 1級:? 2級:? | 不明 | 不明 | ― |
2級医療秘書 | (1.0 / 5.0) | 特定非営利活動法人 全国医療福祉教育協会 | 一般受験:7,700円 団体受験:7,200円 | なし | 不明 | 60~80% | 6,11,3月 | 一般受験:在宅 | 学科30分 実技60分 | 不明 | 不明 | 詳細を見る |
医療秘書 技能検定試験 | おすすめしない | 一般社団法人医療秘書教育全国協議会 | 1級:8,000円 準1級:7,000円 2級:6,000円 3級:5,000円 | なし | 不明 | 不明 | 6,11月 | 一般受験:全国6か所 | 1級:9:30-12:00 準1級:12:30-14:30 2級:15:00-17:00 3級:12:30-14:30 | 不明 | 不明 | 詳細を見る |
医師事務作業補助の資格・講座一覧
総合病院などの大きい病院への就職が決まった人や、窓口業務から異動を希望する場合にアピールすることができます。
また、医療事務作業補助者を配置した場合に算定できる診療報酬点数の加算(医師事務作業補助体制加算)があります。中でも高い点数の加算を算定するための施設基準(要件)として
- 3年以上の実務経験を有していること
- 6か月間の期間内に32時間以上の研修を受講すること
があることから、32時間の受講完了者に資格手当を出している病院もありますので、医療事務として勤務されている方のキャリアアップには、おすすめの資格・講座です。
しつこいですが、未経験者でこれから医療事務をめざす方には、不要な資格ですよ。
資格 | おすすめ度 | 主催団体 | 受験料 | 受験資格 | 受験者数 | 合格率 | 試験日程 | 試験場所 | 試験時間 | 資格スクール | 講座費用 | 申込み |
医療事務作業補助技能認定試験(ドクターズクラークⓇ) | (3.5 / 5.0) | 一般財団法人日本医療教育財団 公益社団法人全日本病院協会 | 10,560円 | なし | 4,000人程度 | 不明 | 毎月土日 | 在宅(IBT試験) | 学科50分 実技70分 | 株式会社ニチイ学館 (まなびねっと) | 通信:48,000円 通学+通信:68,000円 | 詳細を見る |
医師事務作業補助者コース | (3.0 / 5.0) | 一般社団法人 日本病院会 | ― | なし | 不明 | 全課程の受講完了 修了要件を満たすこと | ― | ― | 通知メール受理から 45日間 | 一般社団法人 日本病院会 | 30,000円 | 詳細を見る |
医師事務作業補助者(ドクターズオフィスワークアシストⓇ)検定試験 | (2.0 / 5.0) | 株式会社 技能認定振興協会 (JSMA) | 7,500円 | なし | 不明 | 60%程度 | 奇数月の第4土曜翌日の日曜日 | 在宅(紙) | ― | 株式会社ソラスト | 教材のみ:11,000円 | 詳細を見る |
医師事務作業補助者 実務能力認定試験 | (2.0 / 5.0) | 特定非営利活動法人 全国医療福祉教育協会 | 一般受験:7,700円 団体受験:7,200円 | なし | 不明 | 60~80% | 6,10,3月 | 在宅 | 120分 | ― | ― | ― |
認定医師秘書(医師事務作業補助業務実務能力認定試験)講座 | (2.0 / 5.0) | 特定非営利活動法人 医療福祉情報実務能力協会 | 8,200円 (認定証書発行手数料 +4,100円) | ・認定講座修了者 ・6か月以上の実務経験がある者 | 不明 | 69.2% | 3,7,9,12月 | 在宅 | 当日または翌日に郵送 | ヒューマンアカデミー | 55,000円 | 詳細を見る |
レセプトコンピュータの資格・講座一覧
医師のカルテ(診療録)を見ながら、レセプト(診療報酬明細書)を紙に書き起こしていたのは、もう昔のこと。今や、ほとんど全ての医療機関(96%以上)では、レセプトコンピュータ(略称「レセコン」という)が導入されています。
レセコンの入力はすぐに慣れるものですが、
- 普段、パソコンには触らない
- パソコン、IT、スマートフォンなど機械操作全般に苦手意識がある
という方は、以下の資格や講座の取得をめざしてもいいかもしれません。
資格 | おすすめ度 | 主催団体 | 受験料 | 受験資格 | 受験者数 | 合格率 | 試験日程 | 試験場所 | 試験時間 | 資格スクール | 価格 | 申込 |
医事コンピュータ 能力技能検定試験 | おすすめしない | 日本医療事務教会 (株式会社日本教育クリエイト) | 6,600円 | 講座受講者のみ | 不明 | 不明 | 株式会社 日本教育クリエイト | 通信:32,000円 通学:52,000円 | 詳細を見る | |||
医事オペレータ技能認定試験(メディカルオペレータ) | (2.0 / 5.0) | 一般財団法人 日本医療教育財団 | 9,020円 | なし | 不明 | 不明 | 毎月 | 試験会場(47都道府県) | 実技70分 | 株式会社ニチイ学館 (まなびねっと) | 通学のみ:47,058円 | 詳細を見る |
医事コンピュータ 技能検定試験 | おすすめしない | 一般社団法人 医療秘書教育全国協議会 | 準1級:10,000円 2級:9,000円 3級:7,500円 | なし | 不明 | 不明 | 6,11月 | 試験会場:全国2か所 | 医療事務:30分 コンピュータ関連知識:30分 実技:60分 | ― | ― | ― |
電子カルテ 実技検定試験 | おすすめしない | 一般社団法人 医療秘書教育全国協議会 | 7,500円 | なし | 不明 | 不明 | 6,11月 | 個人受験:筑波研究学園専門学校のみ | 実技入力:50分 | ― | ― | ― |
医療事務OA | おすすめしない | 特定非営利活動法人 全国医療福祉教育協会 | 一般受験:└10,000円ソフトあり└7,700円ソフトなし団体受験:7,200円 | なし | 不明 | 60~80% | 8,11,3月 | 一般受験:在宅 | 学科30分 実技60分 | ヒューマンアカデミー | 48,400円 | 詳細を見る |

レセコンのための講座や資格は否定しないけど、個人的には、自分で安いパソコンでも買って、タイピングとかインターネットとかWordやExcelを触って、パソコンへの苦手意識を払しょくする方が未来が明るくなると思うよ!
レセプト点検の資格・講座一覧
資格 | おすすめ度 | 主催団体 | 受験料 | 受験資格 | 受験者数 | 合格率 | 試験日程 | 試験場所 | 試験時間 | 資格スクール | 価格 | 申込 |
レセプト点検業務 技能検定試験 | おすすめしない | 日本医療事務教会 (株式会社日本教育クリエイト) | 6,600円 | 実質的に講座受講者のみ | 不明 | 不明 | 毎月第4日曜日 | 在宅 | なし (期日までに郵送) | 株式会社 日本クリエイト | 通信:49,000円 通学:56,000円 | ― |
資格発行団体とスクールの関係:構造的課題

そもそも、何でこんなに資格があんの? 多いにも程があるやろ!
ここからは蛇足になりますので、ヒマな人だけ読んでください(笑)
資格発行団体と営利団体との癒着構造
資格の主催団体の背後、あるいはその密接な関連会社として、労働者派遣や業務委託を主要な事業とする営利企業(株式会社など)が存在しています。
- ビジネスモデル: 営利団体は、自社が運営または提携する資格スクール(教育部門)で受講生から高額な受講料を受け取り、特定の「民間資格」を発行
- 囲い込み戦略: 受講生は資格取得後、関連会社の人材派遣部門を通じて医療機関へ派遣・紹介
⇒ 営利団体は「教育ビジネス(資格講座)」と「人材ビジネス(派遣・委託)」の両方で収益を上げる構造を確立しています。
いかに多くの受講生を集め、関連資格を取得させ、自社の派遣ルートに乗せるかという営利的な動機が優先されるリスクを生じさせます。
資格の乱立と価値の希薄化
自社のビジネスに有利なように独自の資格を次々と生み出す結果、数多くの医療事務関連の民間資格が乱立
- 客観的な評価の難しさ: 資格の数が多すぎるため、医療機関が資格の難易度や実務能力への貢献度を客観的に評価するのが困難
- 「資格を取る意味」の低下: 結果として、多くの医療機関では、特定の資格の有無よりも、実際のレセプト作成能力や実務経験を重視する傾向。受講生が多額の費用を払って取得した資格が、就職先で期待したほど優遇されないという事態が生じやすくなる
受講生が負う経済的・機会的損失
資格スクールの受講者は、質の高い教育と、その後の有利な就職を期待して高い費用を支払います。しかし、上記の構造的な問題により、受講者が不利益を被る可能性があります。
- 高額な受講料: スクール受講にかかる費用は、独学と比較して高額
- 資格の自己満足化: 取得した資格が、営利団体の内部的な「修了証明」の位置づけに留まり、広く市場で通用する客観的なスキル証明とならない場合
- 就職先の限定: 派遣・紹介ルートに乗ることで、特定の関連会社が紹介する医療機関に限定される可能性があり、自分でより良い条件の職場を選ぶ機会が制限される可能性
受講生が取るべき対策
医療事務を目指す人は、資格の主催団体と、講座運営・人材派遣を行う企業との関係性を事前に把握し、以下の点を確認することをオススメします!
就職支援の公平性: 就職支援がある場合でも、自社の人材派遣ルートに誘導するだけでなく、様々な医療機関の求人情報を提供しているかを確認する。
資格の市場性: 取得を目指す資格が、特定のスクールや団体だけでなく、広く一般の医療機関で認知され、評価されているかを調べる。
実務重視の学習: 資格取得をゴールとせず、レセプト作成などの実践的なスキルがカリキュラムに組み込まれているかを確認する。
まとめ
医療事務の資格としてオススメできるのは、以下2つのいずれかです。
- 医療事務技能審査試験(メディカルクラークⓇ)
- 医療事務認定実務者Ⓡ試験
前述のとおり、医療事務の資格と資格スクールの関係はあるものの、この2つは比較的優良ですので、気になる方は資料請求をしてみてください。
医療事務技能審査試験(メディカルクラークⓇ)
→株式会社ニチイ学館の講座
医療事務認定実務者Ⓡ試験
→ヒューマンアカデミーの医療事務講座