【2026年度版】協会けんぽ・健康保険組合・共済組合・国保・後期高齢者医療制度の保険料率を比較

保険者の種類の記事で、公的医療保険がツギハギやってことはわかったで!でも結局、どこが一番保険料が安いんや!?

気になるよね! 今日は、それぞれの保険者の実際の保険料率を数字で比較してみようか✨
各保険者の制度の違い(対象者・資格取得・資格喪失など)については【図解でわかる】保険者の種類を学べば制度がわかる!で詳しく解説しています。この記事では、その内容を踏まえたうえで、実際の保険料率(2026年度)を横並びで比較します。

この記事で学べること
- 保険者ごとに異なる実際の保険料率(2026年度)
- 保険料率が保険者ごとに異なる理由
- 2026年度から新設された「子ども・子育て支援金」について
保険者ごとの保険料率比較(2026年度)
| 保険者 | 2026年度の保険料率(目安) | 決め方 |
|---|---|---|
| 協会けんぽ | 全国平均9.90%(都道府県ごとに9.21%〜10.55%) | 都道府県ごとに毎年見直し |
| 健保組合(組合健保) | 平均9.32%(組合による差が大きい) | 各健保組合が独自に決定 |
| 共済組合 | 組合ごとに設定(協会けんぽ・健保組合とおおむね同水準) | 各共済組合が独自に決定 |
| 国民健康保険(国保) | 市区町村ごとに異なる(所得割+均等割+平等割で算定) | 市区町村ごとに毎年決定 |
| 後期高齢者医療制度 | 1人あたり平均月額7,989円 | 都道府県の広域連合ごとに決定 |
💡 協会けんぽ・健保組合の料率は、労使折半(会社と本人で半分ずつ負担)が原則。実際に給与から天引きされる本人負担分は、表の数字のおおむね半分になります。

健保組合の方が協会けんぽより平均は低いんやな!
大企業が多い健保組合最強説!

平均だけ見るとそうなんだけど、実は健保組合の約3割は協会けんぽの料率(9.90%)を上回ってしまっているんだ…
後期高齢者医療制度への支援金(現役世代からの仕送り)の負担が重くて保険料率が上がっているんだよ

え、そうなんか!
じゃあ「健保組合だから安い」とは言い切れへんのやな…

そういうこと!保険者の種類でも触れたけど、健保組合は財政が厳しくなると、解散して協会けんぽに合流することもあるんだよ!
なぜ保険者によって保険料率が違うのか?

保険料率の違いは、それぞれの保険者に加入している人たちの
- 平均年齢(高齢になるほど医療費がかかる)
- 平均所得(所得が高い集団ほど、同じ保険料率でも集める保険料が多い)
- 加入者数(規模が大きいほど、リスクを分散しやすい)
によって決まります。
大企業のサラリーマンが中心の健保組合は、若く高所得な加入者が多いため保険料率を低く抑えやすい一方、中小企業が中心の協会けんぽや、高齢者の加入割合が高い国民健康保険は、保険料率が上がりやすい構造になっています。


結局、若くて元気で稼いでる人が多い集団ほど
保険料が安くすむんやな

そう!だから転職や独立で加入する保険者が変わると
保険料の負担がガラッと変わることがあるんだよ!
国民健康保険(国保)の保険料は単純比較できない
国民健康保険(国保)は、協会けんぽや健保組合のように「給料の◯%」という単純な料率ではなく、市区町村ごとに
- 所得割(前年の所得に応じた金額)
- 均等割(加入者1人あたりにかかる金額)
- 平等割(1世帯あたりにかかる金額。導入していない市区町村もある)
を組み合わせて計算します。

き…均等割…平等割?な、なんやそれ!
鶏やがワシは、水割りお湯割りソーダ割しかわからへんわ!

所得割=所得に応じた保険料だから協会けんぽや健康保険組合も同じだから理解しやすいよね。国民健康保険(国保)が独特なのは、均等割と平等割!
加入者1人あたりにかかる金額=均等割があるというのが大きな特徴で、国民健康保険に被扶養者(扶養されている配偶者や子ども)という考え方がない、と言われる理由はここにあります。


均等割って、つまりは人頭税やん!!
子だくさんの自営業者(国保加入)はめっちゃ損ってことか!

言葉を選ばず言うとそうなるね。
だからこそ、独立やフリーランスを考えている人で扶養家族がいる人は、自分が住む予定の市区町村の国保保険料をあらかじめ試算しておくべき!!
【2026年度の新トピック】子ども・子育て支援金が上乗せに
2026年4月から、少子化対策の財源として「子ども・子育て支援金」が、医療保険料に上乗せして徴収されるようになりました。
- 協会けんぽ・健保組合・共済組合:料率0.23%(労使折半でそれぞれ0.115%)
- 後期高齢者医療制度:平均月額194円程度

医療保険のはずやのに、子育て支援のお金まで一緒に集められるんか!

法改正が必要なく値上げできるからね。医療保険の仕組みを使って、少子化対策の財源も集めることになったんだよ。制度が変わるときは、こうやって都度チェックすることが大事だね!
保険料率の違いが実務・生活に与える影響
医療事務として働くうえでも、保険料率の違いは次のような場面で関係してきます。
- 患者さんの保険者番号や資格情報を確認するとき、保険者ごとに制度の違いがあることを理解しておく
- 自分自身のキャリアで転職・独立を考えるとき、加入する保険者が変わることで保険料の負担が変わることを知っておく
- 定年退職後の任意継続や国民健康保険への切り替えを検討する際の判断材料になる
保険者番号の読み方については【図解でわかる】保険者番号とは、保険者そのものの役割については【図解でわかる】保険者とは?もあわせてご覧ください。


今日のポイント
- 2026年度の保険料率は、協会けんぽ全国平均9.90%、健保組合平均9.32%、後期高齢者医療制度は1人あたり平均月額7,989円
- 健保組合は平均では協会けんぽより低いが、約3割の組合は協会けんぽの料率を上回っており、組合ごとの差が大きい
- 国民健康保険は「給料の◯%」ではなく、市区町村ごとに所得割・均等割・平等割を組み合わせて算定される
- 2026年4月から、子ども・子育て支援金が医療保険料に上乗せされるようになった
まとめ
保険者ごとの保険料率は、加入者の年齢層や所得水準といった集団の違いを反映して決まっています。「保険者の種類」を知るだけでなく、実際の保険料率という数字で比較することで、制度の違いがより具体的にイメージできたのではないでしょうか。
保険料率は毎年見直されるため、最新の数字は加入している保険者(協会けんぽの都道府県支部、健保組合、市区町村など)の公式情報でご確認ください。

