【図解でわかる】保険者番号とは
保険者番号とは、その名のとおり保険者ごとに割り振られた数字です。マイナンバーや法人番号の保険者バージョンです。
銀行にも銀行コード、支店番号、口座番号があるように、保険者にも保険者番号が割り振られているんだ!
保険者っていっぱいあんねやろ?覚えられへんわ!
まったく覚えなくていいよ!ポイントだけ知っておこう!
- 保険者番号は、保険証に書いてある
- 保険者番号で保険の種類(社保or国保or後期)がわかる
保険者番号はどこに書いてある?
自分の持っている保険証を見てみてください。正確なレイアウトは保険者ごとに違いますが、保険者番号はすべての「保険証」に書いてあります。
保険者番号は、かかった医療費の保険者負担分(7〜9割分)の請求先の番号ですので、レセプト(診療報酬請求明細書)にも記載する必要があります。
保険証に書いてある保険者番号を見れば、保険証の持ち主が
- どこの制度の人か?(→法別番号)
- どこの都道府県に属しているのか?(→都道府県番号)
- どこの保険者か?(→保険者別番号)
ということがわかるのです。
保険者番号はどう決まるのか?
保険者番号は、法別番号(2桁)、都道府県番号(2桁)、保険者別番号(3桁)、検証番号(1桁)からなる6〜8桁の数字で構成されています。
計算おかしいやん!2+2+3+1=8桁やん!なんで6桁?
よく気づいたね!国保は法別番号がないから6桁になるんだ!
ところで法別番号ってなんやねん?
法別番号とは
法別番号とは、医療保険のそれぞれの制度を2桁の番号で表したものです。
日本の公的医療保険制度は、次の保険制度がツギハギで「国民皆保険(みんながどこかの公的医療保険に入っていること)」として成り立っています。
- 健康保険
- 国民健康保険
- 後期高齢者医療制度
法別番号で、どこの制度に属しているのか?どこの公的医療保険に入っているのかを示しています。
くわしくはこちらの記事「【超基本】健康保険(公的医療保険制度)とは何か」をチェックしてください。
都道府県番号とは
保険者番号の3-4桁目は、都道府県を表しています。
都道府県番号は、いちばん北にある北海道を01として、順に番号をふっていき、いちばん南にある沖縄県が47になります。
この都道府県番号は、保険者番号に限らず、国の資料や銀行の口座番号にも使われていますので、東京13とか大阪27とか、覚えようと思わなくても知らぬ間に覚えてしまいます。
病院受付の現場では、大都会・東京や、なにわ大阪、県境にある病院を除き、病院のある都道府県の都道府県番号をよく見ることでしょう。
ここからは、ぶっちゃけあまり重要じゃないから読み流しちゃっていいよ
先生がそんなんでいいんか!?真面目にやれや!
保険者別番号とは
保険者別番号は、保険者ごとに割り当てられた番号です。法別番号と都道府県番号は共通しているところが多く、保険者別番号で区別されます。
紛らわしいですが、保険者番号の中にある3桁を保険者別番号というので注意してくださいね。繰り返しになりますが、覚える必要はまったくありません!
検証番号とは
検証番号とは、別にチェック番号ともいいますが、法別番号、都道府県番号、保険者別番号が正しく入力されているかどうかを確認するための番号です。
詳しくは不明ですが、法別番号、都道府県番号、保険者別番号を足したり引いたりするのか、一定の法則によって計算された1桁の数字が付されます。
まとめ
さて、いかがでしたか。保険者番号は保険証に書いてあるので、試験でも実務でも暗記する必要はまったくありません。
しかし、保険者番号は医療費の保険者負担分(7〜9割)の請求先を示すコード。
「名前を書き忘れたらテストは0点」と同じように、保険者番号を間違えたら「レセプト返戻=0円」の可能性もあるので、ケアレスミスには注意が必要です。
医療費の保険者負担分(7〜9割)はどこに、どのように請求されるのか?「【初心者向け】保険請求の流れを図解で解説!」を読んで保険請求の流れをしっかり理解しておきましょう!